3 2012 汎天子・織雅、訳者: デグチャリョフ・アルバート
ファイティング スピリットの抜粋、序文、三項

伝説のオオガメ島。観光目的は言うまでもなく、出稼ぎにも行きたかった人は少なくなかったが、恵まれた人にしか訪れることができなかった。この島は金融・経済・化学・産業の中心であるだけでなく、石油やガスの生産地でもあった。最近新しく発掘されたミネラル物質の実験も行われたらしい。

島の子供たちは島を管理する会社の将来要員として育てられた。ある意味、会社の失してはならない将来財産として扱われ、徹底的な調査やテストを課され、完全にコントロールされていた。三歳の頃から個人の能力とポテンシャル職種によって個人教育プログラムが作られ、それに従って育てられた。

私の人生に多大な影響を与えた学生時代はこうして流れていった。放課後は同級生と一緒に数学の塾に行った。私たちが入ったクラスには先生のほかに今まで見た事がない女の人がいた。

「こちらはメリーさんです。心理学者であなた方のコンサルタントになります。」

こうして私の世界観に大きな影響を与えた人に出会いました。朝日とともに、水汲みバケツや起き抜けの子供たちの声など耳に優しいサウンドが道場から聞こえてきた。道場はここのハシエンダ(中・南米で,住宅のある大規模な私有地)から大分離れていたが色んな音ははっきり聞こえました。社員の特別練習所は南米風ハシエンダーと呼ばれたのはカリナの影でした。

レミは渋々キーボードの手を休めた。パソコンの前に長い間座っていたので全身を動かしたくてたまらなかった。気持ちよく背伸びしながら、道場から急いでやってくるジャケンを見た。

「止まって!」

ジャケンは止まって、レミはまさかと思って、ゆっくり振り返った。

「お早うございます、オグマザ先生。」

「朝は嫌い」-レミはいつも通り答えた。「どうかしたの?」

「何か変な感じしませんか?」

「つまり何が言いたいのよ?オオガメ島はいつだっておかしなことだらけじゃない。知ってるでしょ、実験の後は異常気象とか地震は言うまでもなく重力だって変わるじゃない。」

「それはそうなんですが、最近妙に安定しているように感じます。まるで大陸にいるかのように、、、夢の世界に生きてるような変な感じです。思い返せばあなたが留守にしていたときから始まりました(7項)。青い湖が温かくなったのは周知の事実です。」

オオガメ島の副大統領であるレミは深く考え込んだ。

「あなたが言う通りかもしれないわ」- レミはゆっくりと話し始めた。- 「確かに静か過ぎる気がするわね。再生可能エネルギーの実験は最終段階に入ったし、新しい潜水・上水実験所の気候設備などもちょうど今テスト中なのに。他にも色々行われてるし、世界への門という現象めぐりも山ほどのことが起きてるのに・・・そう思ったらこの静けさは妙だわ。」

「やっぱりそうですよね!毎日このことばかり考えていますが原因がまったく思い浮かびません。」

「他に何かあるの?」

「今はそれだけです。これからお客様を空港まで向かいに行きます。何か御用はありますか。」

「大丈夫よ、何もないわ。でっ、私に言いたいこともないの?」レミはそう付け足した。

「何もありません。」

サカエ・ジャケンはとても無邪気な顔をしていた。

レミが『話が終わった』というジェスチャーをすると、ジャケンはほっとして、歩き続けた。

『カリナとの企図について誰が先に口にするか待ってみよう』- レミは心の中でつぶやいた。

レミはトレーニングの準備をし始めた。この朝 彼女は元気満々で生徒に普段よりキツイ練習をさせたかった。道場の畳がピカピカに掃除され、生徒が皆揃った。練習のテーマは引きとめ技と相手を絞る寝技だった。レミはあえてそれを選んだ:東京のコンテストの対戦相手であるオサマは強敵なので猛特訓しなければならなかった。

レミとオサマは腕試しのため時々このコンテストを行った。二人の気のマトリクスはほとんど同じだったのでいつも接戦でとても面白い戦いになった。ルールは毎回変わったが相手に怪我をさせてはならないというのだけは変わらなかった。しかも、それこそ最も難しいことだった。自分の倍の重さの人からどうやったら鍵を奪い取れるのかレミは真剣に考えていた。

朝練の終わりにレミはうなじのあたりにちょっとした違和感を感じた。やっと来たか、-レミは思った。

その一分後、客がやって来た。旧友である日本人のテラモトさんはジャケンとカリナに案内されて道場に入った。テラモトさんは年上だったにもかかわらずしばしば彼女に相談を持ち掛けた。いつもに増して彼は緊張していた。

 

絵画: ヂューモン・アルチョム 

つづきます

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